セイジ・オザワ 松本フェスティバル エフゲニー・オネーギン

2019年8月24日(土)まつもと市民芸術館

指揮:ファビオ・ルイージ

演出:ロバート・カーセン

出演

エフゲニー・オネーギン:大西 宇宙

タチヤーナ:アンナ・ネチャーエヴァ

レンスキー:パオロ・ファナーレ

グレーミン公爵:アレクサンダー・ヴィノグラドフ

 

昨日同様、ファビオ・ルイージ目当てで観劇。

特にお目当ての役者がいるわけではないので、

演者の変更があっても心穏やか。

 

第1幕の落ち葉を敷き詰めたセットは美しい。

ただ、すごくミニマムな舞台装置なので

演者の力量がもろに出たように思う。

タチヤーナに振られて、

一人残されたオネーギン...の場面、

ちょっと入り込めなかった。

4階で聴いていたせいもあると思うけど、

声量もちょっと迫力不足。

ものすごく身勝手なオネーギンなのに、

今でもタチヤーナに愛されているという

その理由が今回は見当たらなかった。

 

グレーミン公爵のアレクサンダー・ヴィノグラドフの

歌声は素敵でした。

 

それにしても、まつもと市民芸術館の4階席は酷い。

おそらく1列目は柵が視界にかぶって

半分ぐらい見えないのでは。

それで1列目が身を乗り出すものだから、

2列目も影響を受けて非常に見づらい。

私は2列目のやや下手寄りの席だったのだが、

今回は特に最初の方、演者が下手にいることが多くて、

ほとんど見切れていた。

劇場の構造上、見切れ席が出るのは

しょうがないとは思うけど、

それならそれで購入時に知らせて欲しいし、

チケットの価格も下げるべき。

海外なら普通のことなんだけど、

まだまだ日本では劇場や興行主の意識が低すぎる。

 

そして「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」の公式サイトはアーカイブを残しておくべきなのでは。リンクしたページがnot foundになっていたので気づいたけど、過去の公演の情報が消えていた。