英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19「ロミオとジュリエット」

8月25日(日)、29日(木) TOHOシネマズ日比谷

ロミオとジュリエット | 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」公式サイト

 

これ以上推しを増やさないように気をつけていたのに。

まんまとマシュー・ボール(Matthew Ball)沼に堕ちてしまった。

 

今まで見てきた「ロミオとジュリエット」って、古典の名作なのはわかるけど、若気の至りが過ぎるんじゃないか、とつっこまずにはいられない部分があったのだが、今回は本当に流れがスムーズなのと、演技と踊りが素晴らしくて、最後ああなるのはしょうがないと納得できた。

 

特にマシュー・ボールのロミオ!

なんて素敵なの。

ジュリエットに出会うまでのロミオがすでにいろいろ経験してますよー感が出てたのもよかった。その上で純粋なジュリエットに強烈に惹かれたのがバンバン伝わってくる。

このシネマを先に見てたら、間違いなくロスまで「うたかたの恋」観に行ってたわ...

バルコニーのパ・ド・ドゥは観ていると脳内が幸せになる感じ。

 

一方、寝室のパ・ド・ドゥは、こんなに好きなのに、先が無いという二人の気持ちが悲しすぎて、涙が出てくる。ティボルトを殺してしまった後の初夜って辛い。でも今までその事をここまで意識した事ってなかったなー。

 

ヤスミン・ナグディのジュリエットは可憐だけど、嫌なものは嫌!という意思の強さが感じられてよかった。特にパリスにしつこく迫られて(?)、渋々踊りだす感じがものすごく上手い。ロミオとのパ・ド・ドゥではあんなに生き生きしてたのに、パリスとでは死んだような感じ。ジュリエットに完全に感情移入してしまい、パリスが気持ち悪くてしょうがない。

ロミオが墓所にやってきて、ジュリエットが死んだのが信じられずに無理矢理パ・ド・ドゥするところの踊りもすごい。

そして、復活したジュリエットがロミオがいる!って喜んだ後にロミオが毒を飲んで死んでることを知った時の感情の表現が...思い出すだけで涙が出てくる。

 

日曜日に観て、たまらず平日もう一回観に行ったけど、どうかBlue-layで発売されますように。週一ぐらいで見直したい。