ナショナル・シアター・ライブ リーマン・トリロジー

2月14日(金)18:45- TOHOシネマズ日本橋

https://www.ntlive.jp/lehman

演出:サム・メンデス

主演:アダム・ゴドリー、サイモン・ラッセル・ビール、ベン・マイルズ

役者の演技がすごかった。もちろん演出、セットやピアノも素晴らしかったけど、とにかく演技に尽きるのでは。男性、女性、子供から老人までを3人で演じ分けていくなんて、普通に考えたら無理無理ってなりそうだけど、大げさな切り替えもないのに何の違和感もなく見れる(さっきまで老人でしたよね!?という演技力に対する驚愕はあるけど)。だいたいが三人称で語られて、ところどころ地のセリフが入るのだけど、その切り替えもスムーズなのがすごい。三人称で語られているので本を読んでる感じにもなる。講談とも共通点があるなーと思ったり。

サイモン・ラッセル・ビールかわいかったなー。サイモン・ラッセル・ビールの芝居をロンドンで観るという新たな目標ができた。

シンプルで効果的なセットはエスデブリン。どっかで聞いたことあると思ったらカンバーバッチのハムレットのセットの人だった。ハムレットのセットは美しいがちょっとセットが目立ちすぎでは、と思ったけど、リーマン・トリロジーのは良かった。センスの塊のような人なんだろうな。そういえばNetflixのドキュメンタリーも見たんだった(書きながら思い出した)。

https://www.netflix.com/title/80057883

 

リーマン・ブラザーズの成り立ちは既に歴史かもしれないけど、個人的にはリーマン・ショック自体はまだまだ生々しさがあるので、そこに至る展開をあの3幕だけで語ってしまう危うさは感じた。