東京宝塚劇場花組公演『うたかたの恋』

2月18日(土)13:30公演 S席1階下手(チケトレ)
3月  1日(水)13:30公演 B席2階センター(チケトレ)
3月  8日(水)13:30公演 立ち見下手(友の会一般)
3月17日(金)11:00公演 A席2階上手(友の会抽選)
3月18日(土)15:30公演 S席2階下手(チケトレ VISA貸切)

チケット難で東京公演は5公演しか観れなかった(涙)。でも妹に言ったら「十分やん」ってあっさり突っ込まれた。

すでに4月で記憶が薄れてきてるけど、ムラとの違いなど印象に残った点を。

・ステファニーに対してはムラのように冷たく突き放しているのではなく、どう接していいのかとまどってる感。これはいい変更だと思った。ステファニーに同情が集まりすぎるとこのお芝居の趣旨がズレるなーと思っていたから。

・ブラットフィッシュに対しても少し優しくなっていたような。小柳潤色版の『うたかたの恋』ではこの溌剌としたブラットフィッシュがいてくれてよかった。

・ザッシェルの店やプラーター公園でのルドルフは、大勢の中では自分の立場上笑ってはみるけど、心を病みすぎてそれも長くは続けていられないって感じだった。柚香光が『エリザベート』で演じて以来ルドルフという人に興味を持ち続けているというような事を言っていたけど、今回の『うたかたの恋』を観て私もルドルフについてものすごく調べてみたくなった。なんでこんなことになったのか2、3代前からの帝国の歴史の本を読んでみようと思う。

・柚香光の歌が指数関数的に上手くなっていると思う。「小さな青い花」の最後の「♪はーなー」のところとかムラより断然良かった。『元禄バロックロック』時は低音が少し揺れるなーとは思っていたけどそんなことも無くなったし。男役として声が安定してきたからなのかな?

・プラーター公園でジャンと打ち合わせ?をする兵士たちやマイヤーリンクにルドルフを逮捕にくる兵士たちのセリフ回しや立ち方が随分よくなってたと思う。

・マリーがいなくなって大荒れで鏡に向かって銃を向けるルドルフはちょっと宝塚の枠を超えていたように思うけど、これは柚香光の美貌だからこそできること(宝塚的にも許されること)だと思うから、これからも必要な場面では少しづつ枠を超えた演技をしてほしいと個人的には思う(ついてこれなくなる観客はいるだろうけど...)。

・最後のマイヤーリンクの一連では、ムラではルドルフと一緒なら死ぬのも怖くないまだ幼いマリーという印象を受けたのだけれど、東京ではルドルフを最後まで守らなければというマリーの優しさと気概みたいなのをすごく感じたなー。